本記事では、プロテクトCDやコピーコントロールCDのバックアップ方法を紹介するが、 プロテクトのかっかったCD−ROMをバックアップすることは、著作権法の改正でもりこまれた例外規定(技術的保護手段の回避)に抵触する可能性があることを、あらかじめお断りする。故に、当組合はCD−ROMのバックアップを推奨、および容認するものではない。また、本記事をもとに、読者諸氏が何らかの不合理、不利益、不具合が生じたとしても、当組合は一切の責任が持てないなので注意していただきたい。
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プロテクトCDのバックアップに必要なドライブ
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プロテクトCDのバックアップには、RAWモードによるDAO(ディスクアットワンス)での書き込みに対応したCD-R/RWドライブが必要である。それらに未対応のドライブでは、プロテクトCDのバックアップは基本的に不可能だと考えてよい。最近のドライブならば、ほぼ確実にRAWモード及び、DAOをサポートしているのでまず心配ないが、不安ならば、「記事002 CD-R/RWドライブの対応モードをチェックするには」を参照して欲しい。
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プロテクトCDのバックアップに必要なライティングソフト
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ドライブと同じく、ライティングソフトも同様にRAWモード、及びDAOに対応しているひつようがある。また、プロテクトの種類によってはサブチャンネルデータの読み込みや、不良セクタをダミーセクタに置き換える機能なども必要となる。こららすべての機能を備えたライティングソフトでは、「CloneCD4」を筆頭に、「CDRWIN」や「DiscJuggler」などが有名だろう。逆に、RAWモードに対応していないソフトとして、「B's
Recorder GOLD5」、「CDcopyOK!」等があり、ライティングソフト選択には、細心の注意を払いたい。
尚、本記事では、「CloneCD4」の説明を重点的に取り扱う。
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CloneCD4
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「CloneCD」 とは、Elaborate Bytes/プロジーグループが開発した、RAWモード専用の、特殊フォーマットをはじめとする様々なフォーマットのCD-ROMをバックアップできるライティングソフトだ。ほかのライティングソフトではバックアップ出来ないコピープロテクトがかけられているCD-ROMのコピーも可能である。現在の最新版は、Version4で、これには4.0.0.1海外版と、4.0.3.1日本語版とが存在する。ただし、日本語版は一部のオプションが利用できないように設定されているが、このことは 「記事004 クローンCDの隠れた機能」 で後に説明していきたい。
次に、クローンCDのバックアップできるプロテクトの種類を簡単に説明する。某雑誌の引用になるが、次に挙げるプロテクトに関してはまず、バックアップ可能なようだ。SafeDisc2、SafeDisc2.51、SecuRom、LaserLock、RingPROTECHの5種類である。そのほかのプロテクトについては検証していないが、クローンCD購入後、読者諸氏各々の自己責任で実験して欲しい。また、CDにかけられたプロテクトの判定については、「記事003
使われているコピープロテクトの種類を判別する方法」で詳しく説明する。
クローンCDの入手方法についてだが、現バージョンから、日本語版が発売されたので、全国大手パソコンショップでは大抵どこでも販売している。価格は製品版で
9,800円。以下のURLでも販売中。
http://www.xlsoft.com/jp/products/clonecd/welcome.htm
また、 CD-R/RWドライブはRAWモード対応なら大抵はクローンCDを実行できる。対応ドライブは以下のページで公開されているので、前もって確認しておいて欲しい。
http://www.xlsoft.com/jp/products/clonecd/cdr_a.htm
対応ドライブ表に自分のドライブが存在しない場合、体験版をインストールして動作を確認することをお勧めする。ただし、体験版は対応しているドライブの最低速度でしか書き込みできず、設定情報が保存されないという制限がある。もし現在のドライブで利用できたなら製品版を購入しておいて損にはならないだろう。
上記で説明したとおり、日本語版には機能の制限が存在する。そこで海外版はというと、残念ながら日本用のパソコンでは使用できない。セットアップの途中でエラーが出る。それを克服するパッチがどこかに出ているかもしれないが、当局ではまだ感知していない。
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CloneCD4以外のライティングソフト
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CloneCD4 以外のライティングソフトでも、プロテクトCDのバックアップは可能だ。以下にRAWモード対応ライティングソフトの一覧を掲載する。販売店・販売URLについては、検索エンジン等でタイトルを検索し、各自調べて欲しい。
BlindWrite Suite
Version 4.0.2 |
イメージファイルを作成するための「BlindRead」とイメージファイルからCD-R/RWを作成するための「BlindWrite」が1つになったソフト。ウィザードに従って設定していく。
(32.78ドル) |
CDRWIN v3.8G |
豊富な機能を搭載する「CDRWIN」。起動時に、行いたい作業を示すアイコンを選択する。バイナリデータを参照したり、読み取るトラックを選択できるなど、細かい設定が可能。
(39ドル) |
DiscJuggler |
CDの解析能力が高く、読み取りや書き込みに関する設定は多い。CAV読み込み最適化機能により、内周部にダミーデータを配置し、速度の速い外週部にデータを集めることも可能。また、通常は1分30秒ほどリードアウト領域を作らなければならないが、これを3分の1の30秒に短縮することができる。約1MB程、容量が増える。
(6,800円) |
CD Mate
Version 2.2.5.10 |
日本語表示にも対応したライティングソフト。「CD作成ウィザード」があり、初心者にも簡単に利用できる。メイン画面もわかりやすい構成だ。数多くのプロテクトに対応しているほか、各種バッファアンダーライン機能もサポートする。
(20ドル) |
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